日本人初‼「メイス」を使ったトレーニングプログラムをインドネシアで取得してきました!
皆さん、こんにちは!
どのようなトレーニングライフをお過ごしでしょうか?
今年はゴールデンウィークのお休み期間中を利用し、インドネシアのジャカルタで「メイス」を使ったトレーニングプログラム、IMA(INTERNATIONAL MACE ALLIANCE)という協会で日本人初となるトレーナーの資格を取得してきました!
メイスを使ったトレーニングでは、アスリートはもちろんのこと、一般の方でも簡単に取り入れることができ、動ける身体作で人生をより豊かに快適に過ごすことが目指せます。
メイスといっても聞きなれない方もいらっしゃると思うので、今回はインドネシアで学んだメイスを使ったトレーニングプログラムと旅先で起きたハプニングなどをご紹介してまいります。
まずメイスってなに?

「メイス」とは、中世ヨーロッパで殴打用の武器として使用された先端に突起がついた棍棒のことです。
日本語では「鎚矛(つちほこ)」や「戦棍(せんこん)」などとも呼ばれ、大人気ゲームのマインクラフトでもアイテムとしてご存じの方も多いのではないでしょうか?
トレーニング器具として使用されるスティールメイスは写真のように先端部分は丸くなっており、重りの役割を果たします。
とてもアンバランスな器具となっていますが、重さを支えるために力を加える箇所や動かし方によってバランス調整しながら動作を行うため、遠心力によって力が全くいらない部分も出でくるので楽しみながら運動することができます!
メイスを使ったトレーニングを学ぼうと思ったきっかけ
まず初めに、スティールメイスを知ったのはインスタグラムからで、動ける身体作りを発信しながらコーチを育てる活動をされているところからでした。
正直この内容を知るまでは「インドネシアはまだまだ発展途上の国なんだろうなぁ」と想像していましたが、出生率も世界上位で平均年齢はなんと29歳!
医療制度は日本に比べると、まだ整ってるとは言えない国で平均寿命もそこまで高くないですが、それをカバーするかのようにフィットネスへの関心が非常に高く、運動に関しても熱量があることからでした。
私は介護予防指導士の資格を持っており、ご年配の方のセッションもすることが多いですが、「昔の動ける身体に戻りたい!」とのお声をいただくものの、身体に負担がなく理のない運動だけでは限界があると感じていました。
動ける身体作りというのは、日常動作で頻繁に使うしなやかな身体となるので、このスティールメイスを使った運動はとても理にかなっていると感じ、はるばるインドネシアまで飛び、学んできたというわけです。
会場となったのはパラダイムフィットネスジム
ビルの高層階に位置するこのパラダイムフィットネスジムは、とてつもなく広い!
身体を鍛えるだけではなく、ボルダリングスペースやジャングルジムのようなスペース、ヨガスタジオにダンススタジオ、整体、DJブースなど、ここだけですべてが完結するようなジムでした。
高層階にあるので窓は開けられませんが、信じられないくらい換気の機能が備わっており、清掃も完璧に行き届いているとても特別な空間でした!
メイスのプログラムを受けた感想と効果
今回プログラムの講師を務めたのはJJさんと奥さんのMihoさん。
2日間のプログラムの中で、初日はメイスを使った動きと効果を学び、2日目は朝からトレーナー検定があり、夜はイベントに参加したのでさすがの私でもかなり追い込まれるくらい身体を動かしてきました!
冒頭でも軽く説明していますが、メイス自体の構造は元々武器として使用されていたため、ヘッドの部分が重く、ハンドルの部分が軽くなっています。
とてもアンバランスな器具となっているので、てこの原理を利用すると両手で簡単に持つことが可能です。
それに伴い、メイスを使って身体を動かすことによって、アンバランスな器具だからこそ勝手に身体がバランスを取っているので姿勢改善をしながら体幹を鍛え、筋力がアップし、しなやかな身体の動きを自然と身につけることができます。
メイスとレーニングの利点
1.機能的な筋力の向上 メイストレーニングは特に肩、前腕、グリップ力を強化するのに効果的です。
これにより、全身の筋力向上だけでなく、日常生活における動作能力も向上します。
2.ワークキャバシティ(作業能力)の向上
メイストレーニングは、筋持久力を飛躍的に向上させるため、長時間の負荷に耐えられる体を作ります。
これにより、疲労を感じにくくなり、より高いパフォーマンスを発揮できるようになります。
3.可動性の向上
メイストレーニングは、関節と筋肉の可動域を広げ、柔軟性を高め、筋肉のこわばりを軽減により、よりスムーズで効率的な動作が可能になり、怪我のリスクも減少します。
4.回旋パワーの強化
ストレーニングは、体幹を中心とした回旋力を強化するのに非常に効果
は、ゴルフ、テニス、野球、MMAなど、回旋動作が求められるスポーツや身体活動のパフォーマンス向上に貢献します。
5.運動能力の向上
メイストレーニングをルーチンに取り入れることで、柔軟性、協調性(コーディネーション)、パランス能力が向上します。
これらの要素は、アスリートのパフォーマンス向上だけでなく、日常生活の動作改善にも役立ちます。
6.スタビライザーマッスル(安定筋)の強化
メイストレーニングでは、関節周囲の小さな安定筋(スタビライザーマッスル)を積極的に動員するため、通常のトレーニングは見落とされがちな筋群を鍛えることが可能です。これにより、関節の健康が向上し、怪我の予防にもつながります。
7.効果的な脂肪燃焼と減量
メイストレーニングは、高強度で全身を活用するトレーニングのため、消費カロリーが高いのが特徴です。
そのため、体脂肪燃焼や減量を目的とするトレーニングプログラムにも適しています。
8.弱点の露出と補強
メイストレーニングは、体に独特な負荷を与えるため、これまで気づかなかった筋力や動作の弱点を浮き彫りにすることがで
ます。
そのため、筋力の不均衡を特定し、改善するための適切なトレーニング戦略を立てることが可能になります。
9.怪我の予防
メイストレーニングは、関節の安定性向上・可動性向上・バランス強化の要素をすべて含んでいるため、一般的な怪我のリスク
大幅に低減します。
特に、スポーツや高強度トレーニングを行う人にとって、予防的なアプローチとして理想的なトレーニング手法です。
10.筋力の左右差(アンバランス)の改善
スティールメイストレーニングは、体の筋力の不均衡を修正するのに非常に効果的です。これは、デスクワーク中心の生活や繰り返し同じ動作を行うことによって生じるアンバランスを是正するのに役立ちます。
スティールメイスは 一方に偏った重量配分を持つため、体の片側ずつトレーニングを行うことになり、自然と両側を均等に使うことが促され、特定の筋肉に依存することを防ぐことができます。このため、長期的なパフォーマンス向上と怪我予防に貢献します。
総括:メイストレーニングの価値
メイストレーニングは、単なる筋力や持久力の強化にとどまらず、可動性・パランス・全身の健康を包括的に向上させるトレーニ
ング手法です。
・アスリートのパフォーマンス向上
・日常動作の改善
・怪我の予防とリハビリテーション
・脂肪燃焼と体力強化
すべてに対応できるのが、メイストレーニングの最大の魅力です。機能的でパランスの取れたフィットネの人にとって、最適な選択肢となるでしょう。
旅先での小話や国外で感じたこと
この動画を見ていただければわかる通り、空港についてからかなりのハプニングが待ち構えていました!
入国手続きでも間違いがわかるといろんな場所をたらい回しにされ、手助けもなく、おまけにトイレのをシュレットを全身に浴びてテンションは最悪!笑
空港に出るまで二時間ほどかかってしまいました。
正直、頭にくることは多々ありましたが、それと同時に日本の親切さや手助けをしてくれるありがたさを感じることができ、今自分が皆さんに支えられて好きな仕事ができていることも当たり前じゃないんだと再度認識させてくれる非常にありがたい機会となりました!
メイストレーニングを取り入れたこれからのトレジャー

今回メイストレーニングプログラムを学んで感じたことは、アスリートの方だけではなく、一般の方にもこのトレーニングを体感してもらい、日常で使うしなやかな動きを改善しながら、疲れにくい身体を作りをし、出来ることややれることの幅を広げて人生をもっと楽しんでもらいたいという想いがあります。
また、今回の研修でプログラム以外でも学んだことが多く、今後の皆様の身体作りに活かせていけたらとも感じています。
より一層皆様の健康に尽力してまいりますので、今後もトレジャーをよろしくお願い致します!