身体本来の動作は「無意識」から生まれる!内部意識と外部意識について
皆さんは普段の生活で動作を意識的に行っていますか?
大半の方が「無意識」の中で歩行や姿勢の動きを行っているのではないかと思います。
無意識というものは、意識している時よりも身体本来の動きが出るのですが、そもそもその動きに変な癖がついてしまっていたり、知らないうちに身体の可動域を狭めていたりしている場合も多くあります。
そこで今回、以前参加したCREED PERFORMANCE(クリードパフォーマンス)の友岡和彦先生のセミナー「回旋スポーツにおけるパフォーマンス向上のための総合的トレーニング」から学んだスポーツだけではなく、歩行や姿勢動作、体幹の使い方、内部意識と外部意識についてなどをご紹介していきます!
これまでのトレーニングや練習方法
キューイング
まず初めに、皆さんは『キューイング』という言葉をご存知でしょうか?
キューイングとは我々トレーナーが運動指導する際の「声かけ」のことを指します。
よくよく思い返してみるとキューイングは皆さんの身近にあり、赤ちゃんの頃から「車のおもちゃを押して動かしてごらん」と声かけで教えてもらい動作を覚えたり、スポーツでいうとボールの打ち方も「腰や腕を動かして打つ」と誰しもが教わった経験があるのではないかと思います。
意識的反復動作
例えば、スポーツにおいてコーンを置いてジグザグに走る反復動作は、同じような動きを覚えていく点や筋力・パワーの向上、正しい動きを出すためには非常に有効ですが、サッカーでは、敵がいて相手は予想通りの動きをしてくれるわけではありません。
また、反復動作にはコーンを敵に見立てているため、自然と意識的動作となってしまい、ストレスのかかった状況下で再現性のある動きの構築には繋がりにくくなってしまいます。
反復動作にも「無意識化」を取り入れることによって、咄嗟の動きや自由な動きで無駄をなくしパフォーマンスを上げていくことが可能になるというわけです。
無意識的動作はどうやって覚えるのか?
これまで理論で説明してきましたが、ここでわかりやすい例をご紹介します。
スクワット
意識的動作
例:「スクワットをする時には足首や腰をしっかり曲げてゆっくりとしゃがんでいきましょう」
無意識的動作
例:「ここに座るような動作をしましょう」
皆さんはどちらが単純で意識せず行えると思いますか?
次に股関節を使うヒップヒンジという動作で例えてみましょう!
意識的動作
例:「身体を前に倒して背筋を伸ばしおしりを引いてください」
無意識的動作
例:「ここにボールがあるのでおしりだけで押してください」
無意識的動作とは動きを単純化させ、より簡単に意識せず身体に動きを覚えさせるということです。
これまでで無意識の動きというものが大切だと少しは伝わったのではないかと思います。
内部意識と外部意識について
次に内部意識と外部意識について。
ゴルフを構成する要素として「ターゲット」「ボール」「クラブ」「自分(身体)」という4つに分けた時に、身体というのは脳からの意識を直接受けているため、体の動きを意識するというのは「自分に意識が向いた状態=Internal Focus(インターナルフォーカス:内部意識)」です。
一方で、クラブやボールやターゲットというのは自分から切り離された物なので外部と考えられ、「自分の外に意識が向いた状態=External Focus(エクスターナルフォーカス:外部意識)」と考えられます。
研究の結果でも、クラブやボールやターゲットなどを意識したインターナルフォーカスより、外部を意識したエクスターナルフォーカスの場合の方がパフォーマンスが上がったという実績が出ているのです。
意識する場所によって身体本来のパフォーマンスを引き出せることがわかりましたね!
トレジャーで大切にしていること
TRA-SURE(トレジャー)では、どちらの動きも大切にしており、まず初心者の方にインターナルフォーカスで「どこをどう動かす」という一つ一つの細かな動きを覚えさせた後、覚えた細かな動きを繋げるためにエクスターナルフォーカスを取り入れています!
ゴルフやテニス、野球、ラグビー、サッカーなど回旋スポーツだけではなく、歩行や姿勢動作、体幹の使い方といった日常動作の向上で怪我を防止するといった重要な役割を果たしてくれるので、子どもからご年配の方までおすすめです。
この機会に一度ご自身の身体の動きを見直してみませんか?
気になる方はお気軽にTRA-SURE(トレジャー)までお問い合わせください!