トレンドダイエットとホルモンバランスの関係!女性が無理なく痩せるためには
7月にカーリングの女性選手がボディメイクをしたことが話題となっていましたね!
女性アスリートの競技力向上には目まぐるしいものがあり、そのパフォーマンスに人々は熱狂・感動しますが、その反面、女性の身体に起こる課題について世界レベルで問題視されています。
また、近年では「トレンドダイエット」という言葉ができ、無理なダイエットをすることで女性ホルモンを阻害する物質も出てきて代謝が下がり、『痩せない』『生理不順』『不妊症』に悩むことも。
正しいダイエットをするために、今回は「トレンドダイエットとホルモンバランスの関係!女性が無理なく痩せるためには」という内容をお伝えしていけたらと思います!
女性アスリートから学ぶ身体の影響
女性アスリートの身体に起こる問題の起点はエネルギー不足とされています。
エネルギー不足によって無月経になり、エストロゲン不足で骨粗しょう症が増加、大会出場によって故意的に生理を止めて生理不順になるなど、女性アスリートの85%は無月経から繋がる不妊症で悩んでいるとの結果が。
ボディメイク・無理なダイエットにおいてもエネルギー不足はアスリートよりも顕著で、ボディメイクの場合はアスリート並みのトレーニング・栄養を考えて減量する食事を摂ることから、これ以上の問題が起こる可能性もあります。
無理なダイエットも同じで、どれだけ健康にダイエットできているかが重要となります。
甲状腺とホルモン
甲状腺とは、首元に位置する体内で代謝を補う中枢器官です。
ボディメイクやダイエットにおいて「痩せる」「代謝が高い」などは、この甲状腺から分泌される『甲状腺ホルモン』が深く関わってきます。
つまり、甲状腺ホルモンが適切に分泌・機能することが痩せやすいことになり、逆に停滞の原因にもなります。
また、「代謝₌痩せる」のイメージが強いですが、代謝は広義であって、卵胞・卵子の成熟や免疫細胞を作り出すことも代謝が必要となるのです。
高プロラクチン血症と甲状腺の機能
甲状腺の役割
・熱/エネルギーの生産
・血糖値の上昇
・体温の上昇
・脳や骨などの成長
・脳の活性化
機能低下時の症状
・むくみ、便秘
・気力低下、寒がり
・肌のかさつき、抜け毛
・気力の衰え、体重増加
・月経不順、不妊
甲状腺機能低下・その他の原因
・コルチゾールの過剰/不足
・エストロゲン過剰
・関連栄養不足(鉄・セレン・亜鉛等)
・副腎疲労/低血糖
・低糖質/低栄養
・腸内環境
甲状腺の機能につていは上の通りですが、高プロラクチン血症とは、文字通りプロラクチンの量が高すぎる状態のことを指します。
プロラクチンは卵胞の成長を妨げ、機能不全を引き起こし、結果として排卵障害や月経不順の原因となります。
このプロラクチンは甲状腺ホルモンの分泌低下によって起こるので糖質制限や低カロリーなど過度な減量が甲状腺ホルモンの機能を低下させ月経不順の原因になってしまうのです。
※プロラクチンは母乳分泌にも関り、これが授乳時に月経が起こらない理由にもなります。
トレンドダイエットと女性ホルモン
トレンドダイエット
ダイエット方法 | 状態 | 女性機能に与える影響 |
---|---|---|
ローカーボ | 甲状腺機能低下 | 高プロラクチン血症 GnIH抑制 |
ローファット | 低コレステロール | 女性ホルモン減少 |
ケトジェニック | 細胞炎症 | エストロゲン過剰 |
高タンパク質 | 腸内細菌バランス悪化 | エストロゲン分泌低下 |
低カロリー | 低血糖 | DHEA減少による 女性ホルモン低下 |
カフェイン/小麦 ストレス/動物性タンパク | リーキーガット (腸内炎症) | エストロゲン過剰 |
サプリメント | 肝機能低下 | エストロゲン過剰 |
ストレス | コルチゾール分泌 | GnIH亢進 副腎疲労 |
女性ホルモンとダイエット
痩せる期
・エストロゲン(女性らしさ)
・排卵のスイッチ
・抗炎症作用
・骨成長
・子宮内膜の肥厚
痩せにくい期
・プロゲステロン(妊娠初期を継続)
・基礎体温の上昇
・水分・栄養の吸収
・インスリン抵抗性増加
・蠕動運動の遅延
月経はコレステロールから産生されるエストロゲンとプロゲステロンのバランスによってコントロールされています。
エストロゲンの分泌が多い時期は、肌ツヤも良く痩せやすい時期になり、反対にプロゲステロンの分泌が多い時期には妊娠した場合に備えて、子どもを育てる準備に入るため、栄養を吸収し痩せにくい時期になります。
月経によって女性はダイエットやボディメイクのモチベーションが左右されやすくなりますが、月経がきていることは女性機能が健康・健全に保てている状態なので『健康にダイエットができている』という証拠になるのです。
月経前症候群について
月経前症候群(PMS)とは、月経を迎える3日~10日前に起こる身体的や精神的な不調や症状のことで、月経を迎えると自然と軽くなるのが特徴です。
このPMSの重症型といわれる状態を月経前気分不快障害(PMDD)と呼び、男性に理解されない症状ゆえに、それ自体が女性の大きな悩みの一つとなっています。
このPMSの期間を除いた黄金期も含めると、女性は月に1週間程度しか男性と同じコンディションにならないということを男性は理解しなくてはいけません。
男性が知っておきたい女性ホルモンと年齢
女性は10代前半から50代にかけての長い期間を月経と共に過ごします。
1か月のうち、男性の普段のコンディションが女性は1週間しかない人生を40年もの間送り続けるのです。
これは子どもを産むための女性の身体に備わった神秘的で奇跡的な仕組みですが、体調に多大な影響を与える女性ホルモンは人生でティースプーン1杯分しか分泌されないことからもホルモンが身体に与える影響はとても大きいものだと考えられます。
50代になると女性ホルモンの分泌が徐々に、もしくは急激に減少するため、ホルモンバランスや自律神経の乱れも生じ、更年期障害に繋がる原因となります。
また、妊娠後期から出産後も同じ症状が起きやすいので、男性がしっかり理解してあげることも大切です。
トレジャーでのサポート
さまざまなトレンドダイエット方法が出てきてはいますが、健康に痩せていくことができないとリバウンドしたり、体調が崩れたり、今回ご紹介したように生理不順・不妊症に悩むことになりかねません。
トレジャーでは、女性のホルモンレベルから適切な食事・栄養管理、運動指導ができるよう心掛けております。
今後もお客様一人一人の身体作りや健康に『最適』な栄養とトレーニングを心がけ、これからも皆さんのお役に立てますよう精進してまいりますので、どうぞよろしくお願い致します!
ご相談だけでも構いませんので、ダイエットやボディメイク、身体の不調についてもお気軽にご相談ください!