現役忍者から教わる「ムーブメントで怪我をしない身体作りと思考」

先日、ムーブメントで怪我をしない身体作りと思考についての講習に参加してきました。

以前もダンサー兼振付師の先生からムーブメントを取り入れた身体の動かし方を学んできましたが、今回は現役で忍者をされている先生から、よりスポーツに特化した動きや怪我を予防する動きを学ぶことができました。

また、今回の先生は忍者として活動される前にパルクールの選手として活躍され、筋力や身体の動かし方だけではなく、ご自身がパルクール現役時代に怪我をしてから機能改善までの経験を活かした内容となっています。

今回は、現役忍者から教わる「ムーブメントで怪我をしない身体作りと思考」をご紹介していきます!

世界的ダンサー兼振付師から学ぶ!「身体操作」で姿勢・予防の対策

以前、世界的に活躍されているダンサー兼振付師そして〝柔芯躰[体]メソッド〟創始者である稲吉優流(いなよしまさる)先生のパーソナルセッションを2日に渡り集中的に受…

「怪我」には必ず理由がある!

怪我をして、身体のどこかが痛む時というのは必ず原因があるのは皆さんもご存じだと思います。また、その痛みを取り除くためには、怪我の根本的な問題を解決しない限り治ることはありません。

例えば、「腰が痛い」「膝が痛い」というのは必ずしもその部分が悪いわけではなく、身体という構造は繋がりでできているので、その『痛み』の部分を治療しても根本的な解決にはなりません。

「腰が悪そうな動きをしているな」「膝が悪そうな動きをしているな」と症状ではなく、その人の動きを見て根本的な痛みの改善に繋げてあげるのが非常に大切です。

そもそも同じ症状でも10人が10人同じところが原因で痛みや怪我に繋がることはないですからね。

怪我の理由を考える

1.可動域の少なさ
2.筋力の弱さ
3.バランスの悪さ
4.動作の悪い癖

これは一連の流れとなっており、可動域の少なさから最終的には動作の悪い癖まで繋がって怪我となってしまうので、身体を動かす際には抜くところは抜いて、入れるところはきちんと入れるということが大切になってきます。

アプローチの違い

・治療:怪我を治す、痛みを取る、再発を防ぐ(病院・治療院等)

・コンディショニング:身体を整える、怪我の予防、再発を防ぐ(トレーナー)

ムーブメント:怪我の原因を根本から探り、動作を通して怪我の可能性を少なくする(今回学んだこと)

ムーブメントを通しての怪我の予防

ムーブメントリテラシーの高さ

ムーブメントリテラシーとは、「こういう動きをしたときは肩が上がりやすいな」という内観的情報や自分の身体を把握しながら、原理・原則で様々な工夫をして身体が動くということを指します。

例えると、身体ができている人や動きのセンスがいい人なんかはムーブメントリテラシーが最初から高いので怪我のリスクが少ないです。

よりわかりやすく身近な動物で例えるなら猫を思い出してみてください。

高いところから飛び降りても綺麗に着地しますし、失敗したとしても人間みたいに簡単に骨折することはなく、持ち前の柔らかさや動作の良さで『怪我』自体をすることが少ないのです。

怪我の理由でご紹介した項目を人間も意識・改善することで、ある程度の動きや衝撃があっても怪我をしにくい身体になるということです。

軸を理解して質の高い動作に繋げる

基本的に身体操作や軸に関しては、セッションの中で体感的にお教えすることになりますが、少しだけ軸についてご紹介します。

・動作の中には4つの軸が存在するといわれています

1.中心軸:関節各部の回旋時に動作の中心となる軸
2.回旋軸:身体を捻った際などに中心となる軸
3.重心軸:身体を支えている重心から上下垂直に伸びる軸
4.連鎖軸:上記3つを繋げた軸のこと

今すぐできる!軸を理解するための簡単な動き

例題として腰椎は関節としてあまり動かない関節として見られがちですが、実際はそれぞれの部位が得意分野を持ちながら、他の身体のパーツと連動するブースターとしての役割を持っています。

これからご紹介する動きを立ったままで実際に骨の番号に指をあてて意識し、動かして見てください。きっと違いがわかります。

1番・2番:側屈動作(身体を横に倒す動き)
3番:回旋動作(腰を回す動き、野球・ゴルフなどに使う)
4番・5番:屈伸、伸展動作(お辞儀をする動き)

これだけを意識するだけで動きが楽に感じたり、スムーズに動かせたりするので、ぜひお試しください!

今回の講習で感じたこと

今回の講習で、過去に自動車整備士として働いていた時から感じていた「人にとってもメンテナンスが大事」ということを改めて実感させられました。

部品がボロボロの車にどれだけ良いエンジンを積んだとしても、他のパーツがそのエンジンの稼働力に耐えれるかという点では身体も全く同じで絶対に耐えることができず、どこかしら故障してしまいます。

人の身体も同じで、どれだけトレーニングを頑張っても根本的なものが解決していないとまったく同じ現象になって怪我をしてしまいます。

また、腰痛や肩こりといった緊張からくる症状も力の入れ具合の耐性ができなくて、結果、睡眠などの私生活にも影響するので、自分の身体をコントロールすることの大切さも感じていただければと思います。

今回学んだことを全てセッション中に頭で意識してもらうことは非常に難しいので、我々トレーナー側がより体感的にこのムーブメントを取り入れたトレーニングをご提案してまいりますので、怪我を根本から解決したい方、怪我予防をされたい方、自分自身の身体のパフォーマンスをもっと伸ばしたい方などはご相談ください!

お客様一人一人の身体作りや健康に『最適』な栄養とトレーニングを心がけ、これからも皆さんのお役に立てますよう精進してまいりますので、どうぞよろしくお願い致します!

    コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

    CAPTCHA